
勝率は式を一つに決めません。土俵上の勝敗、不戦を含む公式勝敗、番付在位中の休場を別に示し、比較相手に都合のよい分母へ切り替えません。
公式星取表は勝敗をたどる一次資料ですが、何を分母にするかは研究側の定義です。出場時勝率は実際に記録された勝敗から計算できても、休場期間をどう評価するかという別の問いには答えません。
分母を変えると順位が変わる
土俵上の成立取組だけ、不戦を含む公式勝敗、番付上予定された最大取組数では値が違います。三つを同じ「勝率」と呼ばず、式、勝数、敗数、不戦、休場を並べます。取組なしの日を自動的に敗戦へしません。
負け越した場所を除く、引退前だけ外す、幕内在位時だけ選ぶといった後からの条件変更を避けます。対象期間、地位、最低取組数を分析前に固定し、別条件は感度分析として併記します。
相手・地位・生存者を残す
同じ六割でも横綱、大関、下位では対戦相手と番付上の意味が違います。相手の地位、場所、時代、昇降格を残し、単純勝率と層別値を分けます。
長く現役を続けた力士だけを過去へさかのぼると、短い経路が消えます。現役者、引退者、まだ少数取組の新入幕を同じ確度で順位付けしません。件数と幅を示し、小数点の差を強さの断定に使いません。集計対象外になった力士と理由も一覧に残し、見えない除外を作らないようにします。
公開表に必要なもの
- 勝率式と、成立取組・不戦・休場の扱い
- 対象地位、期間、相手、最低取組数
- 勝敗件数、欠測、現役途中、除外理由
- 抽出版、公式確認日、感度分析
勝率は怪我の診断、努力、根性、人格を測る数値ではありません。比較できない条件は無理に一列へ並べません。順位より条件の違いを先に読み、元の件数へ戻ります。
六割の向こうの一番を見る
率を見た後は、その力士の一勝を選びます。立合いの一歩、相手、決まり手を公式結果から追う。同じ一勝でも内容は違い、同じ六割でも道は違う。勝率は結論ではなく、どの一番へ戻るかを決める索引です。
ここから先は推測しない
公式資料で確認できる名称・形・手順を事実とし、そこから人の意図や宗教的意味までを自動的には導きません。資料が説明していない部分は未確認です。観察から仮説を置く場合は仮説と明記し、反対に読める点と確認先を同じ段落に残します。
反証と更新条件
この結論の限界は、記事に記した期間・母集団・欠測処理の内側だけで成立することです。公式記録の訂正、新しい場所の追加、除外条件の変更、再計算不一致が出た時点を更新の引き金とし、旧値、変更理由、再計算日を残します。都合のよい追加データだけで結論を強めません。
出典
- 日本相撲協会「星取表」「日別の取組・結果」「休場力士情報」(2026年9月3日確認)
確認に使った資料リンク
各リンクは記事内の対応する主張の確認に使用しました。リンク先全体を無条件に正しいとみなすものではありません。
記事確認日:
- 日本相撲協会 星取表一次資料(記事の確認日時点)
- 日本相撲協会 日別の取組・結果一次資料(記事の確認日時点)
- 日本相撲協会 休場力士情報一次資料(記事の確認日時点)