
呼出が先に呼び上げる側は毎日同じではありません。日本相撲協会の公式解説では、奇数日は東から、偶数日は西から。会場で配られる取組表も、奇数日は東が上段、偶数日は西が上段です。先に呼ばれたほうが格上、人気上位、前日の勝者という意味ではないので、二日続けて見る時は声と紙がくるりと反転する小さな仕掛けとして楽しめます。
呼出の声は長く伸びるので、最初は四股名だけを聞き取るのも難しいものです。ようやく名前が分かったと思ったら、昨日と呼ぶ順が逆に聞こえる。そこで「番付が変わった?」と焦らなくて大丈夫。十五日間の奇数・偶数という、とても素朴な規則が後ろにあります。
奇数日は東、偶数日は西から
公式クイズNo.1316は、呼び上げの順を明確に示しています。
- 初日、三日目、五日目などの奇数日:東から先
- 二日目、四日目、六日目などの偶数日:西から先
これは東京場所と地方場所の違いでも、前日に多く勝った側でもありません。本場所の何日目かで切り替わります。「初日から数えて今日は何日目か」が分かれば、次に聞こえる側を予想できます。
会場の取組表も上下が入れ替わる
同じ公式解説によると、会場で配られる取組表は、奇数日に東が上段、偶数日に西が上段です。紙面の上が常に東ではありません。スマートフォンで前日の取組表と見比べた時に位置が逆でも、誤植と決めつけないでください。
ただし、この記事はすべてのテレビ画面、配信アプリ、ウェブの表示順まで同じだとは述べません。公式解説が対象にしているのは、呼出の呼び上げと会場配布の取組表です。各サービスの画面設計は別に確認します。
番付の「東が上」とは別の話
同じ地位・同じ枚数では、番付上は東が西より上位です。けれど、偶数日に西が先に呼ばれることで、西の力士が番付上の上位へ変わるわけではありません。
ここを分けると混乱がほどけます。
- 番付の東西:同じ地位・枚数の中の序列
- 呼び上げの東西順:奇数日と偶数日で交替する進行
先に名前が響くことと、番付の高さを同じ箱へ入れない。それだけで、取組前の情報がずっと読みやすくなります。
呼出の節を一人分だけ待つ
呼出の仕事は名前を呼ぶだけではありません。土俵づくりや太鼓など多くの役割があります。それでも初観戦で最も見つけやすい入口は、白扇を持って土俵上から二人を呼ぶ場面です。
次の本場所で日付を確認したら、先に呼ばれる側を一度だけ予想します。奇数日なら東。最初の四股名が聞き取れなくても、「ひがし」という側の声を拾えれば成功です。二人目が呼ばれた時、対戦カードが紙から土俵へ移ってきます。
二日続けて見る人はもっと面白い。昨日は最初だった側が今日は後になり、取組表の上下も反転する。それでも同じ二人の地位や強さが入れ替わったわけではない。大相撲の一日は、勝敗以外の場所でも奇数と偶数を静かに刻んでいます。
出典
- 日本相撲協会「大相撲クイズNo.1316」「呼出一覧」(2026年9月3日確認)
確認に使った資料リンク
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記事確認日:
- 日本相撲協会 大相撲クイズNo.1316(呼び上げと取組表の東西順)過去の一次資料(当時の記録)
- 日本相撲協会 呼出一覧一次資料(記事の確認日時点)