伯乃富士関|小結になる前に、横綱と大関へ勝っていた

最終確認:2026年9月2日伯乃富士関九月地位・プロフィール・決まり手
落ち着いた藍色の浴衣姿で立つ伯乃富士関を題材にした創作ミニチュア

伯乃富士関が新小結になる、と聞くと、「これから上位に挑む人」と紹介したくなります。でも七月の星取表を開いたら、豊昇龍関にも、琴櫻関にも勝っていました。三役の肩書きより先に、上位との白星があるんです。

9勝の相手を、一人ずつ読む

2026年七月、伯乃富士関は西前頭三枚目で9勝6敗。六日目に豊昇龍関、九日目に琴櫻関を破っています。九日目まで7勝2敗。その後に4連敗しましたが、十四日目の美ノ海関戦で勝ち越しを決め、千秋楽は王鵬関にも勝ちました。

上位に通用した日と、白星が止まった日と、また勝った日がある。「好調でした」の一言より、この揺れの方が次の場所を見たくなります。五月の11勝4敗・敢闘賞に続く勝ち越しが、九月の東小結につながりました。

押せる。組める。では、どこから組む?

得意技は突き・押し・左四つ・寄り。最近6場所は寄り切り32%、押し出し20%、上手投げ9%。44勝の集計で、不戦勝1を含みます。組んで外へ運ぶ寄り切りが、押し出しより多い分布です。

左四つは本人の左腕が内側へ入る形。私は、押しているところから左が入るまでを追いたくなりました。前へ進める距離と、まわしに手が届く距離は違います。押す力士、四つの力士、と先に箱へ分けなくていいことが、得意技と勝ち方の両方から見えてきます。

三つの名前で、一人を追う

落合→伯桜鵬→伯乃富士。2023年一月に初土俵、同じ年の七月に新入幕。初入幕から今回の新三役までは3年余りあります。速い出世の印象だけでは、この間の歩みを飛ばしてしまいます。

伊勢ヶ濱部屋、鳥取県倉吉市出身。2003年8月22日生まれ、公式掲載は181cm・162kg。好きな音楽は演歌、好きな作品は『クレヨンしんちゃん』。座右の銘は「腹を決める」。この短い言葉を、七月最後の二つの白星と並べて覚えたくなりました。

資料確認:2026年9月11日(日本時間)。決まり手の比率は、確認時の協会「過去6場所」(2025年九月〜2026年七月)の表示値です。勝ち方の構成比で、全取組に対する成功率ではありません。公式プロフィール・星取表・本人アンケート。

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