取組の見どころ

9/16 四日目・十両全14番|三連勝同士の一番は、腕の内側に注目

九月場所四日目。土俵で向かい合うミニチュア力士と、土俵下で楽しそうに突っ張りをまねる小さな筆者。

大青山関も、風賢央関も三連勝。四日目の取組表には、こんな一番が待っています。ほかの13番にも、腕一本、足一歩から楽しめるところを探しました。全部を覚える必要はありません。気になる問いを一つだけ、観戦のおともにどうぞ。

9月16日(水)・九月場所四日目。十両の取組は14時35分ごろから。十両土俵入りは14時15分ごろです。時刻はいずれも公式の目安です。

以下は公式取組表と力士プロフィールをもとにした、取組前の観戦メモです。成績は三日目終了時点。各見出しの問いは筆者の見方として記しています。

見たい取組へ移動
  1. 明生関―大喜翔さん
  2. 錦木関―時不動関
  3. 栃大海関―嘉陽関
  4. 生田目関―玉正鳳関
  5. 炎鵬関―日翔志関
  6. 丹治関―東白龍関
  7. 輝関―羽出山関
  8. 北の若関―竜電関
  9. 佐田の海関―翠富士関
  10. 友風関―嵐富士関
  11. 白熊関―御嶽海関
  12. 大青山関―風賢央関
  13. 出羽ノ龍関―阿武剋関
  14. 玉鷲関―旭海雄関

01 明生関―大喜翔さん

東:明生 / 西:大喜翔 | 明生 1勝2敗 / 大喜翔 2勝0敗

大喜翔の腕を、明生がどう越える?

幕下の大喜翔さんは2勝0敗で、十両の取組に登場します。公式の得意技は突き・押し。対する明生関は左四つ・寄りです。見たいのは、明生関が左腕を差し込むまでの距離。大喜翔さんの両腕が間に残るのか、明生関が胸を近づけられるのか。まわしをつかむ前から、一番の見方が変わります。

公式プロフィール:明生・大喜翔

02 錦木関―時不動関

東:錦木 / 西:時不動 | 錦木 1勝2敗 / 時不動 2勝1敗

押し合いから左四つへ、切り替わる瞬間

錦木関の公式得意技は押し。新十両の時不動関には、押しに加えて左四つ・寄りが並びます。最初に注目したいのは、押し合いが続くか、時不動関の左腕が相手の内側へ入るか。押される錦木関の腰が下がるのか、足が一歩ずつ残るのかも見たいところです。

公式プロフィール:錦木・時不動

03 栃大海関―嘉陽関

東:栃大海 / 西:嘉陽 | 栃大海 2勝1敗 / 嘉陽 3勝0敗

同じ「突き・押し」。違いは足に出る?

栃大海関も嘉陽関も、公式の得意技は突き・押し。嘉陽関は三連勝で四日目を迎えます。同じ言葉で紹介される二人だからこそ、手数だけでなく足の運びを見比べたい。腕を伸ばしたあと、次の一歩がついてくるのはどちらか。上半身の勢いと、実際に前へ進んだ距離を分けて見る一番です。

公式プロフィール:栃大海・嘉陽

04 生田目関―玉正鳳関

東:生田目 / 西:玉正鳳 | 生田目 2勝1敗 / 玉正鳳 0勝3敗

玉正鳳の右手は、まわしに届く?

生田目関は突き・押し、玉正鳳関は右四つ・寄り・投げが公式の得意技です。玉正鳳関はここまで白星がなく、四日目に初白星を狙います。観戦の問いは、その右手がまわしに届くかどうか。生田目関が間合いを保つのか、玉正鳳関が腕の内側へ入るのか。投げが出るかを待つ前に、組むまでの攻防を追ってみます。

公式プロフィール:生田目・玉正鳳

05 炎鵬関―日翔志関

東:炎鵬 / 西:日翔志 | 炎鵬 2勝1敗 / 日翔志 1勝2敗

炎鵬は潜るだけ? 押して進む場面も見たい

炎鵬関の得意技欄は左四つ・下手投げですが、公式の過去6場所の白星では押し出しが35%で最多です。小さく入る姿だけでなく、そこから前に出る動きにも注目したい。右四つ・寄りの日翔志関に対し、炎鵬関の頭と左腕はどこに収まるのか。低い位置に入った次の一歩まで、目を離したくない一番です。

公式プロフィール:炎鵬・日翔志

06 丹治関―東白龍関

東:丹治 / 西:東白龍 | 丹治 2勝1敗 / 東白龍 1勝2敗

丹治の右差し、東白龍の突き押し

新十両の丹治関は右四つ・寄り。東白龍関は突き・押しが公式の得意技です。丹治関が右腕を差すには、まず相手の腕を越えて近づく必要があります。東白龍関の手が丹治関の上体を起こすのか、それとも丹治関が胸を合わせる距離へ入るのか。右手の位置を決めて見ておくと、短い立合いも追いやすくなりそうです。

公式プロフィール:丹治・東白龍

07 輝関―羽出山関

東:輝 / 西:羽出山 | 輝 3勝0敗 / 羽出山 0勝3敗

三連勝の輝、押したあとも前へ進む?

輝関は三連勝、羽出山関は0勝3敗。公式の得意技は二人とも突き・押しです。輝関の過去6場所の白星は押し出しが43%で最多。今日は、押す腕と踏み込む足が一緒に動くかを見たい。羽出山関がその前進を止められたら、次にどちらが押し直すのか。星の差だけでは見えない攻防を拾いたい一番です。

公式プロフィール:輝・羽出山

08 北の若関―竜電関

東:北の若 / 西:竜電 | 北の若 3勝0敗 / 竜電 2勝1敗

竜電の両腕が入る前に

北の若関は三連勝。公式には突っ張り・右四つ・寄り・上手投げと、複数の得意技が並びます。竜電関の得意技はモロ差し・寄り。両腕を相手の内側へ入れるモロ差しを許すのか、北の若関が腕一本を外に残せるのか。胸が合った瞬間の両腕の位置が、今日の観戦メモです。

公式プロフィール:北の若・竜電

09 佐田の海関―翠富士関

東:佐田の海 / 西:翠富士 | 佐田の海 1勝2敗 / 翠富士 2勝1敗

翠富士の肩透かし、その前の押し

翠富士関の公式得意技は押し・肩透かしで、過去6場所の白星でも肩透かしが19%で最多です。対する佐田の海関は右四つ・寄り。肩透かしが出るかだけでなく、その前に相手の体重がどちらへ動くかを見たい。佐田の海関が胸を近づける場面になったら、足と上体が一緒に進んでいるかにも注目です。

公式プロフィール:佐田の海・翠富士

10 友風関―嵐富士関

東:友風 / 西:嵐富士 | 友風 0勝3敗 / 嵐富士 2勝1敗

一度止まった押しを、どちらがつなぐ?

友風関の得意技は突き・押し、嵐富士関は押しです。友風関は初白星を狙う四日目。最初の当たりで決まらなかったとき、もう一度前に出る足が残っているかを見たい。互いの腕が伸びた瞬間だけでなく、その直後の肘と足元まで。押し直す余地をどちらがつくれるのか、という見方で追います。

公式プロフィール:友風・嵐富士

11 白熊関―御嶽海関

東:白熊 / 西:御嶽海 | 白熊 2勝1敗 / 御嶽海 0勝3敗

白熊の右腕、御嶽海の両手

白熊関は右四つ・寄り、御嶽海関は突き・押しが公式の得意技。白熊関の右腕が内側へ入るか、それを御嶽海関が両手で止めるかが見たいところです。御嶽海関は0勝3敗からの一番。組み止める側と、相手を起こして前へ出たい側の距離の取り合いとして、立合いのあとを追ってみます。

公式プロフィール:白熊・御嶽海

12 大青山関―風賢央関

東:大青山 / 西:風賢央 | 大青山 3勝0敗 / 風賢央 3勝0敗

三連勝同士。押し合いの先に四つはある?

大青山関と風賢央関は、ともに3勝0敗。大青山関の公式得意技は押し・右四つ・寄り、風賢央関は押しです。まず押し合いになるのか、早い段階でまわしに手が届くのか。見たいのは、大青山関が右腕を内側へ入れようとしたときの風賢央関の応じ方。勝ち星と同じくらい、二人の距離の変化が気になります。

公式プロフィール:大青山・風賢央

13 出羽ノ龍関―阿武剋関

東:出羽ノ龍 / 西:阿武剋 | 出羽ノ龍 1勝2敗 / 阿武剋 2勝1敗

「突き・押し」なのに、最多は寄り切り

出羽ノ龍関の公式得意技は突き・押しですが、過去6場所の白星は寄り切りが56%で最多です。得意技の一行だけでは、見落としてしまう面白さがあります。今日は右四つ・寄りの阿武剋関が相手。押し合いが組む形へ変わったら、どちらの腕が内側にあるか。離れている時間も、胸が合ってからも楽しみたい一番です。

公式プロフィール:出羽ノ龍・阿武剋

14 玉鷲関―旭海雄関

東:玉鷲 / 西:旭海雄 | 玉鷲 0勝3敗 / 旭海雄 1勝2敗

玉鷲の押しを、旭海雄がどこで受ける?

玉鷲関の公式得意技は押し。旭海雄関には押し・左四つ・寄りが並びます。玉鷲関はここまで0勝3敗。旭海雄関が離れた距離で押し返すのか、左腕を差して胸を近づけるのかに注目します。玉鷲関が腕を伸ばしたあとも相手を正面に置けるか。その一瞬を見届けて、十両の最後の一番を楽しみたいです。

公式プロフィール:玉鷲・旭海雄

出典:日本相撲協会・四日目公式取組表/土俵上の時間割/休場力士情報。対戦変更が発表された場合は公式情報を優先してください。