
決まり手比率は「その決まり手の件数÷対象となる成立取組数」で計算します。期間、部門、勝者、優勝決定戦の扱いを先に固定し、不戦勝・不戦敗と非技を通常の八十二手へ混ぜません。公式結果の表記を原文列に残し、正規化列を別に作ります。
日本相撲協会は決まり手八十二手と、技ではない勝負結果を区別しています。日別結果には東西、勝敗、決まり手が並びます。ここから「幕内で多い技」を出すなら、幕内のどの日を含むか、決定戦を含むかまで書かなければ再現できません。
一取組を一行にする
場所、日目、部門、東、西、勝者、敗者、公式表記、分類、出典を保存します。力士別傾向では勝った取組だけを分母にするのか、全出場取組に占める割合なのかを区別します。公式プロフィールの「決まり手の傾向」が過去何場所を対象にするか表示される場合も、その窓を自分の長期集計と同一視しません。
表記揺れを直す時は元値を消しません。正規化辞書の版を保存し、未知の表記は「その他」へ雑に落とさずレビュー待ちにします。割合は件数と分母を併記し、少ない勝数から出た100%を大傾向のように見せません。
時代比較には制度の境界がある
八十二手の現在分類を古い資料へ無条件に当てはめると、当時の記録体系を変えてしまいます。比較可能な期間を一次資料で確認し、境界をまたぐ場合は別集計にします。部門ごとの取組数も違うため、件数だけの比較は避けます。
先に立てる仮説と、この方法の限界
たとえば「同じ部門・同じ三場所で、押し系の決まり手比率が前の三場所より高いか」と、期間、分類、分母を計算前に固定します。集計後に目立った技だけを選ぶ場合は検証ではなく探索と表示します。不戦や非技を含める、勝った取組だけでなく全出場を分母にする、未分類を除外する、といった変更で結論が反転するなら、技の傾向ではなく定義に敏感な結果です。
公式の決まり手名は勝負の最終分類であり、そこへ至る全ての攻防や力士の意図を記録してはいません。映像で別の技に見えても、この記事の集計値を観察者の印象で上書きせず、公式結果と「映像からの観察」を別欄に残します。場所終了後の再取得で訂正があれば旧値、理由、影響した図を更新履歴へ残します。
次の一番で一つだけ予想する
比率を見た後は、「この力士は必ず押し出す」と決めず、勝負が決まる一手前を見ます。寄り切りの前にどちらの差し手が入ったか、叩き込みの前に足が流れたか。集計は技名を当てるクイズではなく、土俵上の連続した選択を見つける虫眼鏡です。
月別や場所別の比率を並べる時は、ゼロ件も省略しません。技が出なかったこととデータを取得できなかったことは別です。欠測フラグを持たせ、取得不能な場所を0%として折れ線へ置かないようにします。
出典
- 日本相撲協会「日別の取組・結果」「決まり手八十二手」「力士を探す」(2026年9月3日確認。場所終了後に再集計)
確認に使った資料リンク
各リンクは記事内の対応する主張の確認に使用しました。リンク先全体を無条件に正しいとみなすものではありません。
記事確認日:
- 日本相撲協会 日別の取組・結果一次資料(記事の確認日時点)
- 日本相撲協会 決まり手八十二手一次資料(記事の確認日時点)
- 日本相撲協会 力士を探す一次資料(記事の確認日時点)