
大栄翔関といえば、突き押し。そこまでは知っていたつもりでした。ところが最近の勝ち方を開くと、一番上は叩き込み25%。押し出しは23%で、その次です。あれ、押す人を調べていたのに。
「押す」と「押し出しで勝つ」は、同じではなかった
協会の過去6場所の表示は、叩き込み25%、押し出し23%、突き落とし15%。48勝の集計で、不戦勝1を含みます。叩き込みは、相手の上体を上から叩いて落とす技。突き落としは、体を横から突いて崩す技です。
つまり、押して土俵の外へ出す結末だけでは、最近の大栄翔関の白星を追い切れません。前への攻めを相手がどう受け、その後どちらへ崩れたのか。そこまでが面白いところです。比率だけでは「押しが効いたから叩き込みが成功した」とまでは証明できませんが、叩き込みの一番も、立合いから見直す理由にはなりました。
7勝8敗が三つ。その次に10勝
2026年の一月・三月・五月場所は、いずれも東前頭四枚目で7勝8敗。七月場所は同じ地位で10勝5敗でした。しかも十一日目を終えて6勝5敗から、藤青雲関、隆の勝関、琴勝峰関、義ノ富士関に4連勝。最後の四日間で二桁へ届いています。
九月場所は西小結。三役は2025年七月場所以来です。「元関脇が戻った」という一行の前に、あと一勝が届かなかった三場所と、最後まで積み上げた四つの白星がありました。私は、この戻り方ごと覚えておきたいです。
アンケートでは、急に言葉が柔らかい
好きな漫画には『僕のヒーローアカデミア』『ONE PIECE』。好きな言葉は「感謝の気持ちと思いやり」と答えています。激しい突き押しから入って、この回答に着く。取組だけでは知らなかった一面が、短い言葉の中にありました。
追手風部屋、埼玉県朝霞市出身。1993年11月10日生まれ。四股名は高西→大翔栄→大栄翔。幕内優勝1回、最高位は関脇です。九月は、三役へ帰ってきた大栄翔関を追います。
資料確認:2026年9月11日(日本時間)。決まり手の比率は、確認時の協会「過去6場所」(2025年九月〜2026年七月)の表示値です。勝ち方の構成比で、全取組に対する成功率ではありません。公式プロフィール・星取表・本人アンケート。