関取とは誰のこと?十両も含む、幕下との大きな境目

関取とは誰のこと?十両も含む、幕下との大きな境目をイメージした、柔らかな色合いのミニチュア表紙

日本相撲協会が2025年5月25日に公開した解説では、『関取』は幕内と十両の力士、幕下以下は『力士養成員』です。十両も関取に含まれます。これは同解説の公表時点を示すため、人数や待遇へ使うときは最新の公式番付・制度情報も確認します。

初めて番付を見ると、幕内だけが「プロの本番」で、十両は予備リーグのように見えるかもしれません。でも十両土俵入りで化粧廻しが並び、毎日一番ずつ取る姿を見れば、そこが明確に関取の世界だと分かります。九月場所の新十両を追う面白さも、この境目を知るとぐっと増します。

幕内42人と十両28人が関取

日本相撲協会が2025年5月25日に公開した解説は、関取を幕内・十両とし、当時の定員を幕内42人、十両28人、計70人と説明しています。現在人数を示すときは、その歴史的な解説だけでなく最新番付も確認します。

この70人という数は、休場者を除いた出場人数ではなく、番付上の定員を合わせたものです。人数を話題にするときは、「今日土俵に上がる人数」と混ぜないようにします。

十両へ上がると何が変わるのか

協会の公式記事が挙げる代表的な変化は、次の通りです。

  • 幕下以下の1場所7番から、原則として15日間毎日取る
  • 月給が支給される
  • 幕下以下の力士が付け人を務める
  • 本場所では大銀杏を結い、十両土俵入りに加わる

勝負の回数だけでも、隔日の7番と毎日の15番では場所のリズムが全く違います。昇進は「ランキングが一つ上がった」だけではなく、15日間を関取として生きる資格を得ることなのです。

「十両」は通称、正式呼称は「十枚目」

少し掘ると、十両の正式呼称は「十枚目」です。協会の解説によると、取組表や十両優勝の表彰式では十枚目という呼び方が使われます。一方、「十枚目八枚目」では分かりにくいため、一般には「十両八枚目」のように通称を使います。

「十両」という語の由来には、幕下上位の力士へ給金十両を与えたことから来たという説がありますが、協会自身が定かではないとしています。由来を確定した史実として言い切らないのが大切です。

幕下上位は“あと一段”だから面白い

幕下の上位には、勝ち越せば新十両が見えてくる力士がいます。ただし、勝ち越しだけで自動昇進と決まるわけではなく、番付編成は空く地位や周囲の成績にも関わります。この記事では個別力士の昇進を先回りして断定しません。

だからこそ、幕下の一番には独特の緊張があります。勝敗の先に、毎日相撲を取る生活、大銀杏、土俵入りという別の景色が待っているからです。

次は十両土俵入りから一人選ぶ

初観戦なら、幕内土俵入りまで待たずに十両土俵入りを見てください。化粧廻しの意匠を一つ眺め、気になった力士を一人だけ覚えます。そして、その人の前場所が幕下だったか、長く十両を守っているかを調べます。

同じ「十両」の列に、新しく境目を越えた人と、関取の座を懸けて踏みとどまる人が並んでいる。そう気づくと、午後の早い時間が前座ではなく、人生の境界線が何本も交わる時間に見えてきます。

呼び名より先に公式手続がある

地位や資格は、観客の印象や一番の結果だけで即座に変わりません。まず取組と場所が終わり、所定の編成・発表を経て、公式番付で確認します。記事中の説明は現在の制度の順序であり、次回の昇進・陥落を予言するものではありません。

出典

  • 日本相撲協会「大相撲クイズ No.1233」(2025年5月25日公開、2026年9月2日確認)
  • 日本相撲協会「大相撲クイズ No.17」(2022年1月25日公開、2026年9月2日確認)
  • 日本相撲協会「大相撲クイズ No.27」(2022年2月4日公開、2026年9月2日確認)

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