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どすこい考古学研究会

研究日誌 #006 2026.10.03 しおり

「前へ出る」って、こんなに違うんだ。

熱海富士関の一番から、安青錦関、大の里関へ。

朝

朝、洗濯機を回してから、熱海富士関が熱海市役所を訪れた話を読んでいました。十月一日のこと。地元に戻ると落ち着く、というお話に、こちらまでほっとして。

また、あの前へ出る相撲が見たいな。

今日は休みです。五日目の大栄翔関戦から、もう一度。

五日目|熱海富士関 ― 大栄翔関赤:熱海富士関 / 赤紫:大栄翔関
朝のしおりの目から、赤い締込の熱海富士関と赤紫の大栄翔関の接触、その近景と大きな攻防、夢中で書くしおりへ続く五コマ。

まだ行ける。
まだ行ける!

突っ張られて、いなされても、熱海富士関は崩れない。相手の動きについていって、また前へ。押し出しの白星です。

いなされても、ついていく。ああ、私、こうやって攻めが続くところが好きなんだ。勝ったと分かっていても、ここは身が前へ出てしまいます。

ノートに「前へ」と書いた隣へ、「相手が動いても、ついていく」を足しました。

九日目の高安関戦も気になります。こちらは高安関にまわしを取られたあと、体勢を立て直して、押し倒した一番。

同じ熱海富士関でも、ぐっとくるところが違う。私、前へ出ているところだけじゃなくて、その手前も好きだったんだなあ。

洗濯機が鳴りました。はい、干してきます。……もう一番見る前に。

昼

低いまま、進む。相手を起こして、進む。

お昼を食べて戻り、今週のノートをぱらぱら。安青錦関の八連勝のところで、十一日目の隆の勝関戦が目に留まりました。

突っ張りを受けても、低いまま進んでいた一番です。あの体勢を、もう一度見たい。

低いまま、そこを進むんだ!

十一日目|安青錦関 ― 隆の勝関青:安青錦関 / 赤:隆の勝関
昼のしおり、青い締込の安青錦関が赤い隆の勝関の突きを受ける近景、頭をつける接触、前へ詰める大きな場面がつながる四コマ。

安青錦関は、隆の勝関の突っ張りを受けながら、じりじり前へ。最後は頭をつけて、押し出しました。

頭が、相手の胸元に。その低さのまま詰めてくるところを、つい追ってしまいます。

隆の勝関の対戦をたどると、八日目には大の里関。こちらは、腕の入り方に目が行きました。

ここで、相手を起こすんだ。

八日目|大の里関 ― 隆の勝関濃紺:大の里関 / 赤:隆の勝関
濃紺の締込の大の里関が、赤い隆の勝関の腕の内側で組む。接触の近景、大きな体の圧力、気づいて書き込むしおりへ続く四コマ。

大の里関は、のど元を押す腕をはねのけ、右、左と両腕を内側へ。そこから相手を起こして、寄り切りです。

腕が内側に入ったところから、相手の体勢が変わる。今度は、相手が起きるところまで目で追ってしまいました。

あ、ここが違うんだ。

自分が低いまま進む安青錦関と、相手を起こして進む大の里関。今日見たこの二番では、「前へ」の途中でしていることが違う。

二つを隣に書いて、ペンを持ったまま見比べていました。こういうの、一つ気づくと、ほかも見たくなるんですよね……。

夕方

ごはん、今できたところなんですけど。

少し暗くなってきたので、夕飯の支度へ。盛り付けを終えて、エプロンの結び目をほどいていました。

夕方の台所。盛り付けを終えたしおりが、後ろでエプロンの結び目をほどいている。
夕方。いったん、ごはん。

でも、頭にはまだ「低いまま」と「相手を起こす」が残っています。

あの千秋楽を、この二つを気にしながら見たら、どう見えるんだろう。

大の里関と安青錦関。優勝が懸かった一番で、二人の体勢はどう変わっていたっけ。

机のほうを見てしまいました。……先に食べます。今、できたところなので。笑

エプロンをいつものフックに掛けました。

夜

夜。まわしを取りにいく手が気になる。

食器を片付けて、卓上灯をつけました。九月二十七日の千秋楽。十一勝三敗で並んだ二人の、勝ったほうが優勝という一番です。

安青錦関が狙う左前まわし。その確保を、大の里関が伸ばした腕で妨げる。

ああ、もうここから!

そのあとの突っ張りで、安青錦関の上体が起きていきます。

千秋楽|大の里関 ― 安青錦関濃紺:大の里関 / 青:安青錦関 · 続く突っ張りの場面
夜のしおりの目、濃紺の大の里関の突きで青い安青錦関の上体が起きる場面、接触の近景、大きな攻防、ノートを右指で示すしおりの五コマ。

大の里関の突き出し。結果も、優勝したあとの涙も覚えているのに、今日はその前の手のやりとりが気になって仕方ありません。

昼の隆の勝関戦では、自分の腕を内側へ入れてから相手を起こした。千秋楽は、相手がまわしを確保するのを妨げ、そのあとの突きで起こした。

同じ大の里関の白星でも、形の作り方が違うんだ。安青錦関の低さを昼に見ていたから、なおさら、そこまでの攻防から目が離せません。

優勝した晩はすぐ眠れた、という大の里関の話も思い出して、少しほっとします。あの一番を取り終えたあとの夜だったんだなあ。

朝の「前へ」に、書き足したくなって。

熱海富士関のページへ戻りました。

高安関にまわしを取られたあと、熱海富士関はどこで体勢を立て直していたんだろう。朝は「攻め直す」と書いたけれど、その間に何があったのか、もう少し細かく見たくなりました。

熱海富士関を見たくて始めたのに、安青錦関と大の里関まで。ノートの余白が、ずいぶん埋まりました。

さて、今日はここまで。見返したいところには、しおりを挟んでおきます。

……一枚じゃ、足りませんでした。笑

調べた資料・取組のメモ

九月場所の五・八・九・十一日目と千秋楽、計五番を見比べた日誌です。一場所全体の取り口や勝敗の原因を確定するものではありません。取組の絵は当日の写真と記録をもとにしたイメージで、同じ接触を近く見るコマも含みます。全動作を再現した映像ではありません。資料確認:2026年10月3日。

しおり本名や顔は出さずに続けたいので、絵の中の姿を借りています。文章も挿絵も、AIと一緒につくっています。
企画・編集:どすこい考古学研究会