「前へ出る」って、こんなに違うんだ。
熱海富士関の一番から、安青錦関、大の里関へ。
朝、洗濯機を回してから、熱海富士関が熱海市役所を訪れた話を読んでいました。十月一日のこと。地元に戻ると落ち着く、というお話に、こちらまでほっとして。
また、あの前へ出る相撲が見たいな。
今日は休みです。五日目の大栄翔関戦から、もう一度。

まだ行ける。
まだ行ける!
突っ張られて、いなされても、熱海富士関は崩れない。相手の動きについていって、また前へ。押し出しの白星です。
いなされても、ついていく。ああ、私、こうやって攻めが続くところが好きなんだ。勝ったと分かっていても、ここは身が前へ出てしまいます。
ノートに「前へ」と書いた隣へ、「相手が動いても、ついていく」を足しました。
九日目の高安関戦も気になります。こちらは高安関にまわしを取られたあと、体勢を立て直して、押し倒した一番。
同じ熱海富士関でも、ぐっとくるところが違う。私、前へ出ているところだけじゃなくて、その手前も好きだったんだなあ。
洗濯機が鳴りました。はい、干してきます。……もう一番見る前に。
低いまま、進む。相手を起こして、進む。
お昼を食べて戻り、今週のノートをぱらぱら。安青錦関の八連勝のところで、十一日目の隆の勝関戦が目に留まりました。
突っ張りを受けても、低いまま進んでいた一番です。あの体勢を、もう一度見たい。
低いまま、そこを進むんだ!

安青錦関は、隆の勝関の突っ張りを受けながら、じりじり前へ。最後は頭をつけて、押し出しました。
頭が、相手の胸元に。その低さのまま詰めてくるところを、つい追ってしまいます。
隆の勝関の対戦をたどると、八日目には大の里関。こちらは、腕の入り方に目が行きました。
ここで、相手を起こすんだ。

大の里関は、のど元を押す腕をはねのけ、右、左と両腕を内側へ。そこから相手を起こして、寄り切りです。
腕が内側に入ったところから、相手の体勢が変わる。今度は、相手が起きるところまで目で追ってしまいました。
あ、ここが違うんだ。
自分が低いまま進む安青錦関と、相手を起こして進む大の里関。今日見たこの二番では、「前へ」の途中でしていることが違う。
二つを隣に書いて、ペンを持ったまま見比べていました。こういうの、一つ気づくと、ほかも見たくなるんですよね……。
ごはん、今できたところなんですけど。
少し暗くなってきたので、夕飯の支度へ。盛り付けを終えて、エプロンの結び目をほどいていました。

でも、頭にはまだ「低いまま」と「相手を起こす」が残っています。
あの千秋楽を、この二つを気にしながら見たら、どう見えるんだろう。
大の里関と安青錦関。優勝が懸かった一番で、二人の体勢はどう変わっていたっけ。
机のほうを見てしまいました。……先に食べます。今、できたところなので。笑
エプロンをいつものフックに掛けました。
夜。まわしを取りにいく手が気になる。
食器を片付けて、卓上灯をつけました。九月二十七日の千秋楽。十一勝三敗で並んだ二人の、勝ったほうが優勝という一番です。
安青錦関が狙う左前まわし。その確保を、大の里関が伸ばした腕で妨げる。
ああ、もうここから!
そのあとの突っ張りで、安青錦関の上体が起きていきます。

大の里関の突き出し。結果も、優勝したあとの涙も覚えているのに、今日はその前の手のやりとりが気になって仕方ありません。
昼の隆の勝関戦では、自分の腕を内側へ入れてから相手を起こした。千秋楽は、相手がまわしを確保するのを妨げ、そのあとの突きで起こした。
同じ大の里関の白星でも、形の作り方が違うんだ。安青錦関の低さを昼に見ていたから、なおさら、そこまでの攻防から目が離せません。
優勝した晩はすぐ眠れた、という大の里関の話も思い出して、少しほっとします。あの一番を取り終えたあとの夜だったんだなあ。
朝の「前へ」に、書き足したくなって。
熱海富士関のページへ戻りました。
高安関にまわしを取られたあと、熱海富士関はどこで体勢を立て直していたんだろう。朝は「攻め直す」と書いたけれど、その間に何があったのか、もう少し細かく見たくなりました。
熱海富士関を見たくて始めたのに、安青錦関と大の里関まで。ノートの余白が、ずいぶん埋まりました。
さて、今日はここまで。見返したいところには、しおりを挟んでおきます。
……一枚じゃ、足りませんでした。笑
調べた資料・取組のメモ
- 日本相撲協会のプロフィール・星取表:熱海富士関/隆の勝関/安青錦関。令和八年九月場所の対戦日、相手、勝敗と成績。
- 静岡朝日テレビ LOOK・熱海富士関の熱海市役所訪問:10月1日の訪問と本人の言葉。同日22時34分配信。
- 日刊スポーツ・五日目の熱海富士関―大栄翔関:突っ張りといなしへの対応、前進、押し出し。
- LOOK・九日目の熱海富士関―高安関:まわしを取られたあとに体勢を立て直し、押し倒した経過。
- 十一日目・安青錦関―隆の勝関:日刊スポーツ18時44分/同20時10分。低い体勢、前進、頭をつけた押し出し。
- 日刊スポーツ・八日目の大の里関―隆の勝関:のど輪への対応、右から左へ差した順、相手を起こして寄り切った経過。
- 日刊スポーツ・千秋楽の安青錦関―大の里関:相星決戦、左前まわしへの働きかけ、上体を起こした経過、突き出し。
- 石川テレビ/FNN・大の里関の優勝翌日会見:9月28日の本人の言葉。優勝前後の睡眠について。
九月場所の五・八・九・十一日目と千秋楽、計五番を見比べた日誌です。一場所全体の取り口や勝敗の原因を確定するものではありません。取組の絵は当日の写真と記録をもとにしたイメージで、同じ接触を近く見るコマも含みます。全動作を再現した映像ではありません。資料確認:2026年10月3日。