
最初に示す勝率は「勝数÷(勝数+敗数)」です。ただし公式勝敗に不戦を含めるか、実際に土俵で成立した取組だけにするかを列で分けます。休場日を敗戦へ置き換えず、人数、場所数、対象地位と期間を必ず併記します。
星取表には通常の勝敗、不戦勝、不戦敗、休み・取組なし等があります。15日間から休場日を引くという近道では、途中出場や不戦を正確に扱えません。一取組一行の結果表を作り、公式記号から集計します。
三つの指標を混ぜない
一つ目は公式記録ベースの勝率。二つ目は不戦を除き、土俵で成立した取組だけの勝率。三つ目は番付に載った全機会を分母にする参加率です。記事の問いに合うものを選び、名称を付けます。「強さ」を一語で代用しません。 誤解しやすい点は、一つの勝率が技量・健康・地位・相手関係をまとめた絶対的な強さと同じではないことです。
力士平均と取組全体の勝率も違います。各力士の勝率を平均すると少ない取組の力士も同じ重みになり、全勝数を全取組で割ると出場数が多い力士の影響が大きくなります。両方を出すなら加重方法を説明します。
比較単位をそろえる
幕内と幕下、在位中と生涯、昇進直後と全期間を混ぜません。時代比較では場所数、取組数、制度の違いを確認します。小標本には信頼区間か、少なくとも勝敗数を添えます。59.7%と60.0%だけを見て差があると結論づけず、分母とばらつきを先に見ます。 母集団は部門・地位・期間・抽出日で固定し、取得不能・未分類は欠測として件数を示します。場所の追跡期間は最新の公式終了日で右側打切りですが、勝率は観察済み取組だけで計算し、未実施取組を欠測や敗戦として分母へ先取りしません。
データ訂正時は計算結果だけでなく、どの取組が変わったかを履歴に残します。
勝率の外にある一番
数字を見た後の観戦では、勝ったかより先に「最初の選択」を一つ探します。同じ勝率でも、前へ出た十五日と土俵際で残した十五日は手触りが違います。勝率は入口として便利ですが、力士を好きになる瞬間は小数点の外側にあります。
表計算では分母が0の行を0%にせず、計算不能として空欄またはNAにします。0戦0勝は0戦であって0%ではありません。集計式、除外条件、丸め前の値を残せば、読者が同じ公式結果から追試できます。
場所ごとの行数照合も行い、欠けた日を先に見つけます。
反証と更新条件
この結論の限界は、記事に記した期間・母集団・欠測処理の内側だけで成立することです。公式記録の訂正、新しい場所の追加、除外条件の変更、再計算不一致が出た時点を更新の引き金とし、旧値、変更理由、再計算日を残します。都合のよい追加データだけで結論を強めません。 公式勝敗、不戦除外、出場機会の三仕様を同じ取組原票から再計算し、順位や差が反転するかを反証します。安定しなければ『勝率差は分母依存』を代替結論にします。
出典
- 日本相撲協会「星取表」「日別の取組・結果」「力士を探す」(2026年9月3日確認。場所終了後と訂正時に再計算)
確認に使った資料リンク
各リンクは記事内の対応する主張の確認に使用しました。リンク先全体を無条件に正しいとみなすものではありません。
記事確認日:
- 日本相撲協会 星取表一次資料(記事の確認日時点)
- 日本相撲協会 日別の取組・結果一次資料(記事の確認日時点)
- 日本相撲協会 力士を探す一次資料(記事の確認日時点)