行司はなぜ木村と式守?受け継ぐ名前と、軍配の握り方の違い

最終確認:2026年9月3日リンクした資料は、記事内で対応する主張の根拠としてのみ使用しています。時刻・料金・施設運用は変更されるため、来場前にリンク先の現行案内も確認してください。
行司はなぜ木村と式守?受け継ぐ名前と、軍配の握り方の違いをイメージした、柔らかな色合いのミニチュア表紙

2026年9月4日に確認した日本相撲協会の行司一覧では、掲載中の行司名は木村または式守で始まり、本名は別欄です。改名・出世名と軍配の構えは2024年・2025年公開の協会解説が説明した歴史的資料範囲として読み、現行の全員に例外なく続く規則とは断定しません。観察だけで個人を決めず、現在の一覧で照合します。

力士二人の間にいる行司は、「軍配を持った一人」に見えがちです。ところが公式一覧を開くと、木村、式守、また木村、式守。その並びを追うと、名前が単なるラベルではなく、受け継がれる仕事の履歴だと分かります。

公式一覧には二つの名字が並ぶ

日本相撲協会の行司一覧は、行司名、かな読み、本名、格付、所属部屋を掲載しています。現在の名簿で行司名の先頭を見ると、木村または式守です。これは本名の姓をそのまま全員が名乗っている、という意味ではありません。公式一覧が行司名と本名を別欄にしていることからも、職能上の名乗りだと分かります。

ただし「木村ならこの部屋」「式守ならこの一門」のように、名字だけから現在の所属を決めつけてはいけません。所属は公式一覧に個別に掲載されています。見た目や名字で推理するより、一人の行司名を検索して確かめる方が正確です。

名乗りの時、軍配を持つ手が違う

協会が2024年6月27日に公開した大相撲クイズNo.901は、土俵上で力士名を呼び上げる名乗りの時、木村家は軍配を持つ手の甲を上に向ける「陰の構え」、式守家は下に向ける「陽の構え」と説明しました。これは同資料の歴史的説明で、2026年の全場面・全員に例外なく適用する現行規程までは、このページだけでは確認できません。

取組中は動きが速く、初見で判別するのは大変です。狙うのは仕切りの前、行司が軍配を構えて二人を名乗る時だけ。軍配の表面の文字や装束の色まで一度に追わず、握った手の甲が上か下かを見る。それから公式取組表や行司一覧で名前を照合します。

握り方だけで個人まで特定できるわけではありません。分かるのは木村か式守かという入口です。でも一秒の構えが分かると、遠かった行司名が急に身体の動きとして覚えられます。

行司名には「出世名」がある

協会の公式解説は、木村庄之助、式守伊之助を代表例として、階級とともに受け継がれる「出世名」があると説明しています。経験を積んだ行司が、先輩・先人や代々伝わる行司名を継いでいくことがあります。

一方で、すべての行司が同じ回数、同じ順序で改名するとは書かれていません。公式クイズNo.1417は、幕内格以上の中に入門以来行司名を変えていなかった例も紹介しています。したがって「昇進すれば必ずこの名へ変わる」という機械的な表にはしません。個人の名乗りの変化は、公式プロフィールや発表で一件ずつ確認します。

最高位の二名跡も、系統を背負う

立行司の名跡として知られる木村庄之助と式守伊之助は、二系統の名を最も見つけやすくする存在です。協会の歴史解説では、式守家の名乗りが生まれ、式守伊之助がその最高峰として継承されてきた経緯が紹介されています。現在誰が名乗るか、空位かどうか、代数は変わり得るため、最新の行司一覧を見ます。

令和7年度事業報告書によれば、行司の階級順位は原則として毎年九月場所後の理事会で翌年度分を決めます。名前、格付、装束は関係しますが同じものではありません。階級を見たい人は房の色と足元の記事、判定を見たい人は軍配の記事へ進むと混線しません。

次の一番で、一人の名乗りを待つ

次の取組では、行司が二人の四股名を呼ぶ前に軍配を持つ手を探してください。2024年の協会解説に照らせば、甲が上は木村、下は式守を見分ける手掛かりです。ただし角度、遮蔽、映像反転で見誤る可能性があるため、放送表示や現在の行司一覧でその人の名を照合します。見えなければ判定しません。

その名前は、今日突然できたものではないかもしれません。以前に別の人が名乗り、これから別の人へ渡る可能性もある。その一方で、自分の名を磨き続ける人もいる。勝負の中心で毎回聞こえる声に個人と継承の両方が重なった時、行司を「審判」という一語では片づけられなくなります。

出典

  • 日本相撲協会「行司一覧」(2026年9月3日確認)
  • 日本相撲協会「大相撲クイズNo.901」(2024年6月27日公開、2026年9月3日確認)
  • 日本相撲協会「大相撲クイズNo.1417」(2025年11月25日公開、2026年9月3日確認)
  • 日本相撲協会「大相撲クイズNo.1113」(2025年1月25日公開、2026年9月3日確認)
  • 日本相撲協会「令和7年度事業報告書」(2026年9月3日確認)

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