幕内土俵入りはどんな順番?東西と番付の流れを見る

最終確認:2026年9月2日リンクした資料は、記事内で対応する主張の根拠としてのみ使用しています。時刻・料金・施設運用は変更されるため、来場前にリンク先の現行案内も確認してください。
化粧まわし姿の力士が列を作り、一人ずつ土俵へ上がる様子を表したミニチュア

幕内土俵入りは東方と西方の組に分かれ、奇数日は東方、偶数日は西方から先に土俵へ上がります。それぞれの組では、呼出の柝に従い、行司の先導で下位の番付から一人ずつ登場。最後の力士まで円に加わると全員が内側を向いて所作を行います。次は全員の名前を覚えようとせず、最初の一人がどちらの花道から来るかだけ待ってみてください。

色鮮やかな化粧まわしが次々に現れると、目が忙しくて「きれいだった」だけで終わりがちです。でも順番を一つ知ると、ばらばらな入場が、番付を下から積み上げる円に見えてきます。

幕内土俵入りで下位の番付から一人ずつ加わり、最後の力士の後に全員が内側を向く流れを匿名の点で示す抽象図
①下位側から開始、②一人ずつ番付順に加わる、③最後の力士の後に全員が内側を向き所作へ。点は実際の力士・人数・配置ではありません。
図の詳しい説明

三枚のカードを左から右へ読みます。一枚目は低い位置から始まる一つの匿名点、二枚目は段を上がるように三つの点を並べ、下位の番付から一人ずつ加わる順序だけを表します。三枚目は中央の空点へ向く四本の短い矢印で、最後の力士が加わった後に全体が内側を向いて所作を始める状態変化を表します。点は力士の身体や特定人物ではなく、四点は実人数でもありません。東西の先発側、花道、会場方位、土俵の輪郭、欠場、正確な地位間隔、入場時間、所作の姿勢、当日の並びは描いていません。

図: SUMO ARCHAEOLOGY CLUB · 図の情報源 1 · 図の情報源 2

奇数日は東、偶数日は西から

日本相撲協会の本場所時間割は、土俵入りの順序を奇数日は東方から、偶数日は西方からと案内しています。初日・三日目なら東、二日目・四日目なら西が先です。これは当日の開始側を知る目印で、東西の力士が一つの組に混ざって上がるわけではありません。

土俵入りの開始側は公式時間割で確認できますが、呼出の呼び上げ順が同じ規則に従うかは今回の資料から確認できません。耳だけで開始側を断定せず、当日の時間割と最初の登場を照合します。会場の東西は地理の方角と一致するとは限らないため、座席表示や土俵上の房を手掛かりにします。

下位の番付から一人ずつ円へ入る

協会の公式クイズは、呼出の柝に従って行司が先導し、化粧まわしを着けた力士が下位の番付から順に土俵へ上がると説明しています。1965年(昭和40年)初場所からは、観客へ力士名を紹介するため、一人ずつ間を置いて上がり、行司の先導で土俵を一周する現在の形式になったとされています。

欠場や当日の進行があれば、頭の中の理想的な並びと人数が違うこともあります。「最後は必ずこの地位のこの人」と固定せず、当日の公式番付・休場情報を優先します。確かな観察点は、下位から順に円が増えていくことです。

全員が上がってから、内側を向く

最後の力士が加わると、力士たちは土俵の内側を向きます。拍手を一つ打ち、右手を上げ、化粧まわしを両手で少し持ち上げ、最後に両手を高く上げる。協会はそれぞれを塵浄水、三段構え、四股の簡略化と紹介しています。

所作と化粧まわしの細部は別記事で詳しく扱います。ここで見たいのは、最後の一人が入るまで動作を始めないこと。大勢の紹介が、円を一つ作り切ってから同じ呼吸に切り替わります。

横綱土俵入りとは時間割上も別に続く

現在の東京本場所の公式時間割では、幕内土俵入りの後に横綱土俵入りが別項目で案内されています。横綱土俵入りが実施される日には、太刀持ちと露払いを従える独立した土俵入りが続きます。幕内土俵入りの大きな輪と、横綱土俵入りの少人数の構成は分けて見れば迷いません。

開始時刻は会場、日、進行で動きます。参照した公式時間割ページには九月場所表示と五月場所の注意書きが混在するため、時刻だけでなく当日の順序も観戦日ごとの公式案内で再確認してください。覚えるのは時計より「幕内の輪、その後に横綱」です。

起源の年は決めつけない

日本相撲協会は、幕内土俵入りの歴史は江戸時代へさかのぼる一方、実際にいつ始まったかは確定できず、現在確認できる資料として享保期(1716〜1736年)の錦絵を挙げています。古い儀礼だから開始年も分かる、とは限りません。

現在の形も一度に完成したのではなく、人数の増加に合わせて所作が変わり、1965年には一人ずつ紹介する形式へ変わりました。伝統は同じ形を凍らせるものではなく、見てもらうために手入れされてきたものでもあります。

次の土俵入りで、円が閉じる瞬間を見る

観戦日が奇数か偶数かを確かめ、最初の側を当てます。一人目の化粧まわしの色を覚え、円が大きくなる間、その人だけを追う。最後の力士が加わり、全員が内側へ向きを変えた瞬間に、最初の一人をもう一度探します。

大勢だった輪の中に「最初に来た一人」が残っている。それに気づくと、次は四股名を知りたくなります。土俵入りは知っている力士を確認する時間だけでなく、まだ知らない一人を好きになり始めるための順番でもあります。

出典

  • 日本相撲協会「令和八年九月場所 土俵上のタイムスケジュール」「大相撲クイズNo.1252、No.1385、No.1264、No.7」(2026年9月2日確認)

確認に使った資料リンク

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