
優勝経路は最終勝数だけで分類しません。初日から千秋楽までの勝敗列、優勝確定日、決定戦の有無と人数、決定戦結果を別に保存します。部門、場所、地位、不戦を固定し、公式本割と優勝決定戦を同じ15日分へ押し込みません。
12勝3敗の優勝でも、千秋楽前に単独で決まった場合、千秋楽本割で並んだ場合、複数人の決定戦を勝った場合では道筋が違います。プロフィールの優勝回数は入口になりますが、経路は日別結果と星取表から再構成します。
場所表とイベント表を分ける
場所表には優勝者、部門、番付、最終公式成績、確定日、決定戦フラグ、出場人数を置きます。イベント表には日目、本割勝敗、対戦相手、決まり手、不戦、決定戦番号と結果を一行ずつ置きます。決定戦の勝敗を公式15日成績へ足して13勝3敗のように変えません。
複数人の決定戦では方式と順番を保存します。「決定戦あり」だけでは、二人の一番と三人以上の方式の違いが消えるからです。優勝同点者と公式優勝者も別列です。
比較は地位と制度をそろえる
幕内と各段優勝、15日制と異なる時代、開催形式の違いを一つの分布に混ぜません。横綱、大関、平幕の優勝経路を比較する時も、人数と対象期間を示します。 母集団は部門・期間・番付範囲・抽出日で固定し、日別結果と星取表を結合できない行は欠測として数えます。進行中の優勝経路は最新の公式終了日で右側打切りですが、その後の個別取組と優勝者は未実施・未確定であって欠測結果ではありません。補完しません。連勝開始日や中盤の黒星を後から選ぶ場合は、探索的分析だと明記します。
優勝を逃した同成績の力士を消すと経路を過大評価しやすいため、可能なら同点・次点者も補助表に残します。
結末から仮説を作らない
先に立てる問いは、たとえば「同じ部門・期間で、優勝者が単独首位になった日と公式に優勝が確定した日はどの程度離れるか」です。優勝者を見てから都合のよい転機を選んだ場合は仮説検証ではなく探索と表示します。決定戦参加者や一勝差の力士を加えて物語が変わるなら、「優勝者だけに固有の経路」という結論は弱めます。
日別結果から分かるのは勝敗と公式の決まり手までで、力士の心理や、その一敗が後日の勝利を生んだ因果までは分かりません。速報中の経路は未完です。千秋楽後に星取表と決定戦行を再照合し、訂正が出た時は確定日、分母、本文のどこが変わったかを履歴へ残します。
星の並びから一番へ戻る
白星と黒星の列を眺めていると、一本の線が急に物語に見えてきます。でも先に結末を知る私たちは、すべてを伏線にしがちです。次は優勝者の一番を一つ選び、その日の最初の踏み込みだけを見る。経路表は運命の証明ではなく、十五日間をもう一度掘り直す地図です。
公開データには勝敗列を文字列のまま残すだけでなく、何日目に何勝何敗だったかの累積列も作ります。計算過程が見えれば、確定日や単独首位日の判定を読者が追えます。訂正時は決定戦行と本割行を別々に差し替えます。 原票ハッシュ、イベント順、集計コード版を残し、優勝者だけ・同点者込み・一勝差込みを再計算して反証します。物語が安定しなければ『経路の固有性は未確認』を代替結論にします。
出典
- 日本相撲協会「星取表」「日別の取組・結果」「力士を探す・戦歴受賞歴」(2026年9月3日確認。場所確定後に更新)
確認に使った資料リンク
各リンクは記事内の対応する主張の確認に使用しました。リンク先全体を無条件に正しいとみなすものではありません。
記事確認日:
- 日本相撲協会 星取表一次資料(記事の確認日時点)
- 日本相撲協会 日別の取組・結果一次資料(記事の確認日時点)
- 日本相撲協会 力士を探す・戦歴受賞歴一次資料(記事の確認日時点)